<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 勸酒>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 漢詩大系  白樂天>
<Translator: 田中克己>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 酒を勸む>
<BookPage: 321>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
勸君一醆君莫辭，
勸君兩醆君莫疑，
勸君三醆君始知。
面上今日老昨日，
心中醉時勝醒時。
天地迢遙自長久，
白兔赤烏相趂走。
身後堆金拄北斗，
不如生前一樽酒。
君不見春明門外天欲明，
喧喧歌哭半死生。
遊人駐馬出不得，
白轝素車爭路行。
歸去來，
頭已白，
典錢將用買酒喫。
<End Poem>
<Translation>
君に一杯の酒をすすめるから辞退しないでくれ。 君に二杯の酒をすすめるから疑わないでくれ。 君に三杯の酒をすすめるがそれでわが気持ちがわかるだろう。 人の顔は一日一日と老いてゆくもので その心中の愁いを払うためには酔っているほうが醒めているよりよいのだ。 天地は悠久なものであるが 日月はつねにすばやくすぎてゆく。 死んだあとで北斗七星にとどくほど黄金を積んでも 生きているうちの一樽の酒のほうがまさっている。 君は見ないか、宮城の春明門外の夜明けのころ あるいは歌いあるいは哭して、死ぬと生まれると半々のさわぎを。 ここを通るひま人は馬をとめねばならないほど 白木の葬儀車が競争して出てゆくのだ。 さあ故郷へ隠退しよう。 頭がもう白くなったから。 質をおいて金をつくってそれで酒を買って飲もう。
<End Translation>
<Formatted Translation>
君に一杯の酒をすすめるから辞退しないでくれ。
君に二杯の酒をすすめるから疑わないでくれ。
君に三杯の酒をすすめるがそれでわが気持ちがわかるだろう。
人の顔は一日一日と老いてゆくもので 
その心中の愁いを払うためには酔っているほうが醒めているよりよいのだ。
天地は悠久なものであるが 
日月はつねにすばやくすぎてゆく。
死んだあとで北斗七星にとどくほど黄金を積んでも 
生きているうちの一樽の酒のほうがまさっている。 
君は見ないか、宮城の春明門外の夜明けのころ 
あるいは歌いあるいは哭して、死ぬと生まれると半々のさわぎを。 
ここを通るひま人は馬をとめねばならないほど 
白木の葬儀車が競争して出てゆくのだ。 
さあ故郷へ隠退しよう。 
頭がもう白くなったから。 
質をおいて金をつくってそれで酒を買って飲もう。
<End Formatted Translation>